1950年代初頭、レオ・フェンダーエレキベースを作り出した
Precision Bass(プレシジョンベース)
「ウッドベースしかなかった1950年にレオ・フェンダー氏によりエレキベース(エレクトリック ベース)のプロトタイプが作られ翌1951年に正式に商品として発売されたのが、最初のエレクトリックベースであるプレシジョンベース(Precision Bass)です。
ウッドベースとは違いフレットを採用しており正確なピッチで演奏することが出来、そこからPrecision=正確な、という名称が付けられた。ルックスはすでに発売されていたテレキャスターを基本にしたもので別名テレキャスターベースとしても呼ばれボディはアッシュ材を、ネックはメイプル1ピースを採用、ヘッドは既に発売されていたテレキャスターの同様のデザインでシングルピックアップを1つ搭載したシンプルな仕様。ボリュームとトーンを配置し細かな音色を手元でコントロール出来るようにしていた
その後、1957年にあらたに改良が加えられ現在まで変わることのないルックスをもつプレシジョンベースが誕生しました。テレキャスターベースとは違いコンター加工(身体とボディがあたる箇所)を施し演奏性に優れた仕様となり、ピックアップにはスプリットコイルタップが新たに搭載されました。スプリットコイルピックアップは、従来のシングルピックアップと異なり弦一本に対し2個のポールピースを配し弦の振動をしっかり捉えられるようになり1〜2弦、3〜4弦と2つのピックアップをシリーズ配線にすることでテレキャスターベースよりも、かなりパワフルなサウンドが得られるようになりました。
プレシジョンベース使用アーティスト
・HAMA OKAMOTO(OKAMOTO’S)
・J (LUNA SEA)
・DUFF McKagan(Guns N’ ROSES、VELVET REVOLVER)
・JAMES JAMERSON
・MIKE DIRNT(GREEN DAY)
・STEVE HARRIS(IRON MAIDEN)
・NATE MANDEL(FOO FIGHTERS)
JAZZ BASS (ジャズベース)
1960年には、プレシジョンベースをさらに進化させ幅広い音楽性に対応するべく設計されたジャズベースが発売された。
プレシジョンベースはピックアップが1基だったのに対してジャズベースはフロントとリアに2基ピックアップを搭載。それにより腰のある中低域からブライトなトーンを得ることができ幅広いサウンドメイクを可能にし倍音豊かなトーンが特徴となり多くのベーシストに使用される事となり人気を博した。2基のピックアップを採用しているため、それぞれのボリュームコントロールを2つ、共通のトーンコントロールを1つ採用し、曲調などによって音色を変えることが出来るようになりプレシジョンベースに比べて大きく幅が広がった。
またナット幅(ヘッド側の弦が乗っている白い部分のこと)も大きく変更されプレシジョンベースでは通常1.625インチ(約41.3mm)でしたがジャズベースでは通常1.5インチ(約38.1mm)から1.625インチ(約41.3mm)です。プレシジョンベースに比べかなりスリムなネックになったことで演奏性に大きく影響が出ました。
ジャコ・パストリアス、マーカス・ミラーをはじめテクニカルなプレイが出てきたのも、このナット幅、スリムなネックが大きく関係しているでしょう。
ジャズベース使用アーティスト
・JACO PASTORIUS
・MARCUS MILLER
・JOHN PAUL JONES(LED ZEPPELIN )
・FLEA(RED HOT CHILI PEPPERS)
・KAZUKI ARAI(KING GNU)
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