ベースといえばピック弾き
ピックが弦に触れる際のゴリっというサウンドは指弾きでは奏でることが出来ない唯一無二のトーンと言っていいでしょう。スラップ全盛と言ってもよい昨今ですが、ピック弾きも非常に魅力的です。
ピック弾きの、キレのある音色はロックの印象が強いですが、歌ものにも合う絶妙なサウンドと言っていいでしょう。
ということでピック弾きのベーシストを紹介したいと思います。
クリス・スクワイア(YES)
ピック弾きのベーシストといえば個人的にはこの方。プログレッシブバンド『イエス』のクリス・スクワイヤです。
彼の奏法はピッキングの際にピックを持っている親指を軽く弦に触れさせてることで独特の倍音豊かでトレブリーなサウンドを生み出しています。これは意図したものか、たまたまそうなったのかは不明ですが個性的なサウンドを生み出すことになったことには間違いありません。。
クリス・スクワイアのベースサウンドが堪能出来る曲が1971年11月にリリースされたイエスの4枚目のアルバム『こわれもの』の一曲目のラウンドアバウトです。
亀田誠治(東京事変)
他にピック弾きベーシストというと個人的に好きなベーシストは亀田誠治です。椎名林檎のプロデュースをしたことでご存知の方も多いと思いますが、メンバーとして参加している東京事変ではロックなベースをここぞとばかり披露しています。
そんな亀田誠治の代表的なプレイを堪能できる曲が東京事変の『群青日和』
リアピックアップからブリッジあたりのかなりリア寄りでのピッキングでゴリゴリのサウンドを生み出してる必聴の一曲で、ピック弾きの醍醐味を味わえる珠玉の一曲です。
山下昌良(LOUDNESS)
3人目は私が最初にベースをコピーしたベーシストです。
日本が世界に誇るハードロックバンド、ヘヴィメタルバンドの『ラウドネス』のベーシスト山下昌良(やましたまさよし)、愛称マー君です。ハードロック、ヘヴィメタル系のベーシストと言えばスピード感のある曲をダウンピッキングでゴリゴリ弾くイメージですが、まさにマー君は、それです。私が初めてコピーした曲はラウドネスの6枚目のアルバム『SHADOWS OF WAR』に収録されている「LET IT GO」です。アメリカでのリリースもありキャッチーな印象の曲で、ハードロックベーシストが最初にコピーしやすい8分音符のフレーズが続きます。ダウンピッキングのみで弾くドライブ感溢れるベースサウンドです。
LOUDNESS 『LET IT GO』
NAOKI (10FEET)
次はメロコア、ロック界を牽引する、京都を代表するバンド10FEET。ベースはNAOKI。2023年には『slam dunk』の曲を担当することで一気に全国区になりました。
その中でもストレートなメロコアサウンドを堪能することが出来る「蜃気楼」のベースサウンドがおススメです。グリーンデイや、SUM41などのメロコアバンドで聞かれるベースはシンプルなフレーズが多く、ベーシストが最初にコピーするには最適な曲がたくさんあります。今回紹介する10-FEET の曲でもベーシストNAOKIのストレートなベースサウンドを聞く事ができます。